父のこと

父は男ばかりの5人兄弟の長男です。

先日、父のすぐ下の叔父が亡くなったので、

皆が集まって、色々と思い出話をしたり。

4番目の叔父がしみじみと話しました。

この叔父は私達兄弟にとって一番馴染みのあ

る叔父さんで一番親しみを感じています。

今でもです。もう父の兄弟はこの叔父さんだ

けになってしまいましたけどね。

その叔父が電車通学をしていた時のこと、

何人かの友達とふざけ合いながら帰りの電車

を待っていると、そこの駅員さんが、お前た

ちはふざけているからと、定期券を没収され

たのだそうです。

その当時すでに父は国鉄職員をしていて、弟

たちが降りる駅で勤務していましたので、

定期券を持たずに降りて来たところに居合わ

せたと言うか仕事してたのでしょうね。

理由を聞いた父はすぐに、没収した駅員に詰

めより、何の権限があってそんなことするん

だ!と怒り、定期券は無事返って来たそうで

す。やっぱり私の父親だなぁ、似ているなぁ

と。この話を聞いて、私は嬉しかった。

叔父も嬉しかったのだと思う。

父とは兄弟の中で一番ケンカもしたけど、

一番話もしたし、一番愛情ももらったと思

う。父には直接伝えてないけど、大好きだっ

た。だって、私、一番似てると思う。